Hygge(ヒュッゲ)は、デンマーク語で「心地のいい空間」や「幸福感」という意味で、デンマークの人々が暮らしの中でとても大切にしている習慣です。
正直、現地に行ったことがなく、北欧に憧れてヒュッゲに関する本をたくさん読んできただけの、いち日本人の私。

果たしてヒュッゲを語っていいものか?
そんな想いもありますが、私なりにヒュッゲについて、掘り下げたいと思います。
ヒュッゲとは?

冒頭でも触れましたが、Hygge(ヒュッゲ)とは、デンマーク語で「心地のいい空間」や「幸福感」という意味を指します。
部屋を掃除して整える、子どもの成長を感じる、読書する時間、キャンドルを灯す、友人と語り合うのもヒュッゲです。
つまり、幸福感=安心、安全な状態であると言えます。
デンマークの人々は日常の中にある“幸せ”をきちんと“幸せ”だと感じているのです。
モノではなく感じ方に近い
私が読んだ本にこんな事が書いてありました。
スペルや発音を説明するのは簡単です。でも「ヒュッゲっていったい何?」をきちんと説明するには、ちょっとしたセンスが必要です。
HYGGE 365日 『シンプルなシアエアせのつくり方」 マイク・ヴァイキング

なんだか似たような日本語あった気がする…
それは、日本の「侘び・寂び」のような、海外の人に説明することが難しい日本語が存在しますよね。
ヒュッゲもそれと似たような感覚で、情景や感性、ルーツを肌で感じてこそ語れるのかなと思いました。
当ブログも、ヒュッゲをテーマにしていますが、
“僭越ながら”ブログタイトルにも使わせてもらってる、という気持ちがあります。笑
もう一度言います。北欧に憧れて、本をたくさん読んできただけの、純日本人の私です。
ヒュッゲの語源
語源をたどると、8世紀の古ノルド語の「hugga(心を慰める)」から発展し、1800年代にはじめて、「ヒュッゲ」という言葉があらわれたそうです。
単なる「快適さ」以上に「人とのつながり」や「安心感」が含まれているのが特徴です。(出典:ウィキペディア「ヒュッゲ」)
私が、はじめてヒュッゲという単語を聞いて検索した時、
「ほうほう。キャンドルを灯し、コーヒーを飲みながら、おしゃれな雰囲気を楽しむ事かー」
なんてぼんやりイメージしていました。
ですが追求してみると、ヒュッゲはモノやブームではなく、デンマークを中核とした奥深いルーツだということが分かります。
なぜデンマークで生まれたのか?
ヒュッゲが根強い文化になった背景には、北欧特有の厳しい自然環境にあります。
冬が長くて、日照時間も短いデンマークでは、外で過ごすより家の中で心地よく過ごす工夫が欠かせません。
私たちが暮らす日本の冬は、朝になると日が出て夕方に沈みますが、北欧は、太陽が全く昇らない日が数週間〜数ヶ月続きます。
そんな寒くて暗い季節の間、北欧の人々は「冬をどう過ごすか 」が大きなテーマで、「家の中を心地よくする工夫」が「ヒュッゲ」を生み出したと言えます。
ヒュッゲとフィーカの違い

ヒュッゲとよく比較されるのが、「フィーカ」です。
ヒュッゲは「暮らし全体の心地よさ」を表すデンマークの文化で、
フィーカは「お茶の時間」という習慣にフォーカスした、スウェーデンの文化です。
北欧の人々はこうした「瞬間」に名前を付けることで、「なんとなくのんびりする」ではなく、その行為に価値を見出しているんだなあ、と改めて思います。

ちなみに…
スウェーデンでは会社のオフィスでも「フィーカタイム」が当たり前に設けられていて、社会全体に浸透しているそうです。
ヒュッゲの使い方と日常への取り入れ方

Hyggeは「ヒュッゲな時間」「ヒュッゲな部屋」といった形容詞的に使える言葉です。
しかし「ヒュッゲ」に注目されつつあるとは言っても突然、家族や友達に「ヒュッゲだね」と言っても「なに?」と不思議がられてしまう可能性、大です。焦

個人的な主観ですが…。
なので日常の会話より、SNSのハッシュタグなら気軽に使えて、心地よい暮らしのイメージを表現しやすいかと思います。
実際にInstagramでは、「#ヒュッゲ」 「#hygge」というハッシュタグで投稿されている写真や情報がたくさんあります。

例えば…
- 部屋の写真 → お気に入りのブランケットやキャンドル、観葉植物と一緒に「#ヒュッゲ」で投稿
- 食事・おやつの時間 → 丁寧に淹れたコーヒーや紅茶を撮影して「#ヒュッゲタイム」と表現
- 日常のリラックスシーン → ヨガや瞑想の風景も「#ヒュッゲ」に含めることで、同じ価値観を共有する人たちと繋がれる
日常の小さな心地よさを切り取るだけで、ヒュッゲらしさが伝わるので、ぜひハッシュタグを活用してみましょう!
まとめ

- ヒュッゲとは安心感と快適さを大切にする暮らし方を指すデンマーク語
- 日本の「侘び寂び」のように、説明が難しい言葉でもある
- 寒くて暗い冬を、心地よく過ごすための北欧文化
- ヒュッゲは「暮らし全体の心地よさ」、フィーカは「お茶の時間」と考えると理解しやすい
- 「ヒュッゲな時間」「ヒュッゲな部屋」と形容詞的に使える。
- SNSでハッシュタグを活用してみる
ヒュッゲは北欧の、冬を「いかに心地よく過ごすか」という人々の生きる知恵から生まれた、文化です。
特別なモノを必要とするのではなく、何気ない日常の幸せをきちんと、幸せだと感じることでさまざまなシーンでヒュッゲが生まれます。
私も、北欧の習慣を見習いたいと思うのと同時に、これからもさらに、北欧の文化について知りたくなりました。